北坂戸・川越・北坂戸NEXT
続いて運動療育の風景です。
今回の棒取り競争は、棒に背を向けてうつ伏せになった状態からスタート。ビーチフラッグスの形式です。
伏せた状態から、素早く立ちあがりつつ、振り向くという動作は、多くの部位の力を使わねばなりません。さらに力の出力などをうまく調節して、部位ごとに協調した運動になっていなければならない。
まず腕と体幹の力で上半身を起こし、重心を足の支持の上にのせて、立ち上がりつつ後ろに向かう。しかも急ぎながらなので、大人でも重心の移動に失敗してこけたりします。
腕、胸、体幹、下肢と体の部位をほぼ全部使う上に、ルールを理解する力、勝ち負けを飲み込む心の力までもが試されるこの競技。
運動だけでなく、認知能力や社会性の課題にもなります。
さあ、よーい……
スタート!
立ち上がるまでが「よっこらしょ」という感じの児童も多いので、そこまでガチガチの競争ではありません。
あくまでそれぞれの運動課題に取り組むための一環として競争形式を利用している形ですね。
ノリの良い子は発奮してくれますが、そもそも競争に興味がない、意識が向かない子もいるため、チーム分けではバランスに注意を払っています。
だいたい点を取りに行く子は空いてる棒を見つけてサッと持って行ってしまうものですが、今回はのんびり屋さん二人がたまたまかち合ってしまったのでさあ大変。
引っ張りあいです。これも体幹への良い刺激。
しかしあまり荒っぽい空気にしたくない子たちでもあるので、どれくらい力を出してもいいのか悩みながらやっている様子。
加勢が入りました。
こうなると相手に強く引っ張られることもあって、だいぶ本気で引っ張り返してくれるようになります。
これからも様々な形で子どもたちのやる気を引き出し、楽しく賑やかな運動療育を実現していきたいところです。
さて、最後は手の運動、工作です。
今回は皆に傘飾りを作ってもらいました。
画用紙から半円を切り出し、2枚ずつ組み合わせて糊で止めていきます。
これで傘の本体が完成。傘の持ち手はモールで作ります。
完成した傘にいろいろ好きなデザインを載せてもらいます。
中央にシールを貼って、回すとくるくる色が変わる傘に。いい発想です。
1人の子が、複数のモールをとって三つ編みをつくりはじめました。
おお、それは考えてなかった。
それを見ていた子が「お、それいいね」と真似し始めました。
良いアイディアは伝染していきますね。彼は鮮やかな色で編み込みを作るようです。
編み込んだ持ち手を傘に差し込んで、完成。
こちらも完成。カラフルで良いですね。
編み込んだ持ち手が美しい。職員も考えていなかった活用法でした。
毎度のように子どもの発想に驚かされています。
6月のはぴねすくらぶ川越①に続きます。
※写真は保護者の方の了承のもと使用させていただいております。